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カメムシと大津波@夢の中
新しいスタッフのN君が、昨晩でっかいカメムシの大群に教われる夢を見たらしい。
そういえば夕方頃事務所に出没したカメムシを、彼は紙ですくって事務所の外に放り投げていた。どうも彼にはその日の出来事がかなり直接的に夢に現れる繊細な性格らしい。
この事務所はやたらカメムシが出没するから、これからが大変だぞ。

それで色々とよく見る夢の話に花が咲いたのだが、僕の場合は小さい頃によく悩まされた夢がある。僕は何十メートルもある大津波に追われていて、今にも飲み込まれそうな状態で逃げて逃げて逃げまくる、なぜか横でいつも一緒に逃げてくれているのがTV番組「一休さん」のシンエモンさん。



大津波なんて見たことない自分がなぜそんな夢を見たかというと、今考えてみるとそれは「未来少年コナン」でヒロイン・ラナの故郷のハイハーバーを襲う大津波のイメージそのもので、ちょうどその頃放映していたテレビの映像が脳内に刻み込まれていたんだろうな、と今更ながらに合点がいった。シンエモンさんがいつも横に居て逃げていたのは相変わらず脈絡が不明で、特に彼がお気に入りのキャラというわけでもなかったのだが、それなりに親近感を覚えていたのだろうか?



あとは日曜日の午前にいつも父親が見せてくれた番組に「セサミストリート」があるのだが、あの中に出てくる黄色い巨大な鳥「ビックバード」が、しばしば寝ている僕の足先をあの羽根でくすぐったり、足を引っ張ったりされて、かなりの恐怖感を抱えながらうなされていた記憶がある。ビックバードはあの番組の中ではかなり馴染み深いキャラだと思うのだが(むしろ今思うとドラム缶の中に居たガラガラ声のヤツ(下)のほうがよっぽど怖い)、なぜかビックバードに悩まされてしまっていた幼少の頃の自分。自分が感じているイメージと、夢の中への現れかたの齟齬は、何を意味するのか?西村君は平気な顔をして、案外カメムシが恐くて仕方ないのだろうか?




そんな他愛もない話が、今日の事務所での昼食時の話題。
進行中のプロジェクトは、それぞれ見積もりの調整と実施設計作業が進行中。
| @京都 | 19:33 | comments(4) | - | pookmark |
お茶の稽古再開@金戒光明寺


故郷に戻っておられたお茶の先生が京都に戻ってこられて、久しぶりに再開したお茶の稽古に出かける。といっても相変わらずお手前はできないので、ただお茶とお菓子を頂くだけですが。その作法すらほとんど忘れてしまっているが、馴染みの職人連中とくだけた雰囲気で頂くお茶はとても楽しい。場所は京都黒谷の金戒光明寺のある塔頭のお茶室、外はすっかり日も暮れて雨の音が茶室の壁や屋根を通して聞こえてくる。京都ならではの至福の時空間。



韓国に茶室の仕事で出張していた久住氏が慶州で買ってきた茶碗「ワンモア」(右端の緑色の茶碗。その名の由来は傑作なのだが話が長くなるので割愛)も稽古に使ってみた。




先週末は東京で見積もり依頼、打ち合わせ。



移動の合間を見て、永山祐子さん設計のてっぺんが見えそうで見えない青山のビルを見に行ったり。不思議な形、既存の街に対して強烈な存在感がある。あと、東京ミッドタウンのセカンドネイチャー展にも。吉岡徳仁の作品をじかに見るのは初めて。

翌日は名古屋で途中下車して、そちらでも打ち合わせ。来月には施工業者の選定に入る予定。



最後に、東京の駅のホームで見かけたチラシの、カマクラの集落。湯西川温泉で恒例のイベントらしいが、空気膜ドームの仮設住宅SSSが並び建つ様を連想して、思わず撮影。
| @京都 | 09:39 | comments(2) | - | pookmark |
カタロニア語@京都
昨年一年間で学んだカタコトのスペイン語も、帰国後半年も経つとそれさえもどんどん忘れていってしまっているのが残念だ。僕と妻の学んだのはカスティリヤーノと呼ばれるスペイン語の標準語にあたる言葉。一方、子供たちが通ったバルセロナの小学校ではバルセロナ周辺で話されているカタロニア語(カタランと呼ぶ)中心の教育だったので、彼らはカスティリヤーノよりカタラン語の方が堪能だ。この二つは数の数え方から曜日の呼び方など日常よく使う言葉でも全く違っているので、ほぼ別の言語と考えた方がいいくらい。



3年ほど前に改修を手がけた家の奥さんが偶然バルセロナ出身のスペイン人女性で、彼女のお誘いで子供たちは週に一回のカタラン語のレッスンを受けている。彼女の子供は日本育ちで、彼女が日常会話でカタラン語を使うように心がけてはいても、なかなかカタラン語が身に付かないのが悩みのよう。帰国後すぐは我が家の子供たちの方がカタラン語を理解できていて彼は少しショックを受けていたようだが、この夏に一ヶ月ほどスペインに滞在して彼女の両親と生活し、一気に実力をつけてきた。いつも付き添う妻によると、今は我が家の子供の方が、分が悪いらしい。

我が家の子供の年齢構成は10歳、6歳、5歳で、それぞれの習得具合の差が興味深い。バルセロナにいるときは三人ともそれなりに授業も理解して、友達と意思の疎通ができていた。面白いのは、長女はカタラン語と日本語の対応関係がはっきり記憶できていたのに対して、次男は今話していたことの内容を日本語で聞かれるとほとんど説明が出来なかったこと。なるほどなー、彼の中では日本語の世界と切り離されてカタラン語の世界があるんだ、と納得したことを覚えている。おそらく基本となる語学力が未熟な状態では、人はその世界そのものとの対応関係で言葉を習得していくのだけど、その環境が失われてしまうと日本語との対応関係で記憶を辿ることもできずに、急速にその記憶が失われていくのではないか。

今でも長女が一番カタラン語を話せるが、6歳の長男はかなり記憶が薄れつつあって、5歳の次男はすっかり忘却の彼方。昨晩、酒の席ををご一緒した五十嵐太郎さんも、5歳まで住んだパリで学んだフランス語は、帰国して完全に忘れてしまった、と話されていた。子供をバイリンガルに育てるなら、日本語がしっかり話せる年齢以降での海外生活、というのが我が家の教訓。
| @京都 | 13:01 | comments(2) | - | pookmark |
田中泯+高橋竹山@京都


10/2、舞踏家の田中泯さんと津軽三味線奏者の高橋竹山さんの共演が京都烏丸三条の素夢子古茶屋であるというので、山奥からのこのこと出かける。開演15分前に到着したが、けして広くはない会場は既に満員。何とか入れてもらって床に座って観る。

泯さんの舞踏を見るのはこれで三回目だが、楽器に合わせてというのは今回が初めて。以前は舞踏を見た経験もほとんどなく、踊りというよりほとんど酔っぱらいがふらついているのを見ているような気分だったが、今回は色々公演終了後と気づいたこともあった。

泯さんの舞踏は、地球の重力から自由であるかのようにつま先立ちで軽々と立ち、舞い、跳び上がるバレエと対照的に、地を這うように舞う。そして、壁の存在も彼の舞踏の動きにとっておおきな要素であり、壁にもたれ離れてはぶつかり、肉体と壁との対話もしくは格闘?を表現しているかのようだ。

竹山さんの三味線は、小さな会場のおかげで細かな音の表現がとても聴き取りやすく、また変幻自在の声があまり日本の民謡らしくなく、遙か遠いトルコやイランで聞いた、素朴な民族楽器の奏でる音楽を思い出した。

公演終了後、譽田屋源兵衛さんから今夜泯さんの着ていた「死・シ」と墨書きされた白い衣装は、浮世絵に残る初代市川団十郎の襲名舞台での衣装だと伺った。その趣向といい風貌といい、相変わらずこの人は、濃い。

10/4、大阪にて住宅の打ち合わせ。夕食をいただきながら色々とお話をしていると、静原の自宅+事務所がもとはそのクライアントさんの親族の所有だったとわかり、不思議な縁を感じる。そもそもの知り合ったきっかけも、僕がこのブログで書いたモロッコ漆喰「タデラクト」がきっかけだから、なおさらだ。

10/5、静原神社の秋の祭礼、御幸持ち(みゆきもち)。小雨の降る中、小学生の女の子4人が交代で頭に神様への供物を載せて、静原神社から集落のはずれの神社まで歩く。







油紙を張った和傘の美しいこと。



道中の稲刈りを終えた田んぼ。

10/6、京都精華大学で左官職人・久住有生氏のレクチャーがあり、出席させてもらう。何度か一緒に壁を塗ったが、麻雀の卓を囲むかサーフィンの海岸で馬鹿話をした中での会話がほとんどなので、今回はあらためて色々と興味深い話が聞けた。建築家だけでなく左官の世界でも、オイルマネーに沸く中東世界での仕事の話が、舞い込んでいるという。
| @京都 | 19:24 | comments(3) | - | pookmark |
土嚢建築@東アフリカ
8/2は京都の住宅のプロジェクトの打ち合わせに大阪へ。土日祝日は基本的に事務所は休みにしているが、打ち合わせはどうしてもこの日になる。ただ、週末は電車が混まないので、模型を持ち歩いたりすることを考えると、案外有り難かったりする。

今回はヒアリングを経ての一回目のプレゼンテーションだったので、予算案、スケジュール案、契約書の見本などの資料をお持ちして、プロジェクトを円滑に進めていくために必要な事項をきっちりと説明。そして「たたき台」として持参した模型を前に、色々と考えを述べたり質問をしたりして、最初の打ち合わせではお聞きできなかった希望や嗜好を知ることができた。

一回目のプレゼンテーションに「勝負模型」を持参して、一気にクライアントに惚れ込んでもらう、というタイプの建築家もいるが、自分はどちらかというと「最低限これくらいの仕事はできますよ」という提案を織り込みつつも、「咬ませ犬」ならぬ「咬ませ模型」的にクライアントの要望を引き出す役割の模型を持参するようにしている。その方が自分の思いこみや好みから自由になって案を展開していくことができると思うからだ。

8/3は家族で八瀬の河原へ行って、川遊び。河原を風が吹き抜け、気持ちいい。子供は浅瀬で魚取りに夢中。



3日夜は渡辺菊眞氏による「土嚢と建築 - From Earth-bag shelters to Architecture」の講演を神楽岡にて聴講。セメントと土を混ぜて土嚢に詰め、それを積み上げてつくる「土嚢建築」の工法の特色から、この工法が今後どのような「建築的展開」を可能にするのかという話、そして今月末から現地に渡航して作り始める東アフリカでのプロジェクトの内容まで、八年間の活動をまとめた圧巻のスライド会。

この工法に個人的にとても興味があったのは、カタランボールト工法と同じく型枠なしでドームをつくることができる工法だから。その工法の創始者がイラン生まれのアメリカ人建築家ナーダ・カリーリ、ということから解るように、どちらの工法もイスラム地域のレンガ積みの技法に起源がある、兄弟のような技術なのである。渡辺氏によると、カリーリは土嚢工法の創始者ではあったが、イランのレンガ積みの価値観にとらわれていたせいか、その工法のオリジナリティを生かした建築をあまり追求できたとは言えないようだ。渡辺氏は、土嚢ドームだからこそ可能な建築表現を追求していきたいと語っている。



大学の同級生である渡辺菊眞氏は、学生時代からダントツに優れた造形力と空間の構成能力の持ち主で、設計の演習でも段違いのレベルの作品をつくっていた。そんな彼が「土嚢」という具体的な技術・素材を手にして、持ち前の設計力で建築的に新しい境地を開拓していく、ということで今後の渡辺菊眞氏の活動にはとても興味がある。しかも、現代の有名建築家のほとんどの仕事が、資本家が利益を効率よく得るための道具として利用されているのに対し、彼の仕事場はインドや中東、アフリカの貧困・災害地域の支援プロジェクト。真に切実に建築が必要とされている地域で、建築家に何ができるのか、という課題は自分にとっても重い問いだ。

今週は京都のプロジェクトを打ち合わせを踏まえてバージョンアップさせることと、週末の愛知でのプロジェクトのプレゼンに向けて資料の整理と模型の作製などを進める予定。
| @京都 | 14:35 | comments(0) | - | pookmark |
講演とか取材とか@京都
4/26に大阪のアーキフォーラムで講演をさせていただきました。ご来場下さった方、どうもありがとうございました。
この機会がなければ、ずるずると日本の生活に馴染んでしまったところを、スペインでの一年間の体験をまとめるいい機会になりました。お声かけ下さった、アーキフォーラムの方々にも感謝、です。

講演ではまず、スペインに行くまでに僕の手掛けた物件をさらっと紹介し、それからスペインやその周辺諸国で見た現地の左官技術の解説、最後にそれらを知ったことで可能になるであろう今後の自分の取り組みの展望、という流れでお話をしました。

その話の中で、コンクリートやスティールによって可能になった世界のどこにでも成立する建築様式としての「インターナショナル・スタイル」を、「マジョリティ・インターナショナル」と位置づけ(それを支える建築技術を含めて)、その対概念として「マイノリティ・インターナショナル」という言葉を使ってみました。世界のあちこちの建築を見て歩いていると、地球上の遠くはなれた土地でありながら、とてもよく似た技術や様式が存在することがあります。たとえば講演で紹介した「カタランボールト」工法は、世界的に見ればまったく少数派の特殊な技術でありながら、スペイン、アメリカ、ウルグアイ、キューバなどインターナショナルな広がりを持つ技術です。

僕がここ数年興味を持ってきた左官技術で作る超薄膜シェル構造体などは、「世界のどこにでも適応可能な」技術(マジョリティ・インターナショナル)ではないのですが、「世界のどこかで適応可能な」技術(マイノリティ・インターナショナル)なのだと思います。そしてそうした探求を続けることが我々の時代の建築文化の層を厚くし、全体として豊かなものにするはずだと思っています。現代のスター建築家のように世界のあちこちのメジャーな都市に建築を量産するのではなくて、ネパールの山奥の村、とか南太平洋の孤島、とかにぽつぽつと手掛けた建築がある、マイノリティ・インターナショナルな建築家ってもありだと思うんですよね。



5/10は京都工芸繊維大学で京都の左官職人の佐藤ひろゆきさんが博士号を取得した記念講演会があったので出かけてきました。京都だけでなく、各地の左官職人さんが沢山聴講に駆け付けていて、左官職人の同窓会のような状態になっていました。佐藤さんの博士号取得は、職人にとっても励みになる画期的な出来事なのだと思います。会場では久しぶりに会った三重県の左官職人松木さんとタデラクト(モロッコのしっくい)についても少し情報交換。日本国内でも一年前位から、ドイツの建材メーカーがタデラクトを販売はじめたらしいんですね。日本の左官職人の間でも、徐々に知られてきている様子。

5/13はエクスナレッジ社の大菅編集長が、静原の事務所へ。国内建築系メディアの,記念すべき静原ご来訪第一号!これからもこの京都市内のど田舎に、がんがん人が来てもらえるようにがんばらないと。さっそく夏から秋にかけての出版物の記事や取材の企画の相談をいくつかいただきました。
| @京都 | 12:52 | comments(0) | - | pookmark |
借景庭園を見て思うこと@円通寺
5/12、市内へ出かけた帰り道に借景庭園で有名な円通寺へ。玄関から細い廊下を歩いて縁側脇の戸袋にぶつかり、そこで左に折れると「ぶわっ」という感じに右側に比叡山を背にした庭園が現れる。



水平に刈り込まれた生け垣と杉で切り取られたフレームの中の比叡山は、縁の入り口ではフレームの右端に頂があってそこからなだらかにつながる北山の峰々が見渡せ、歩みを縁の中央に進めるに従って比叡山もフレームの中央に移動してくる。まさにこれが後水尾上皇のやりたかったことなのでしょう。たいていの写真では庭園の正面から比叡山をとらえたものばかりなので、この仕掛けはやはり現地に来ないことには体験できないもの。いやあ、京都に十数年住んでいながら、今さらながらに訪れるのが恥ずかしいくらいに見事でした。

ただ、創建時には庭の端から端まで水平に広がっていたであろう借景のパノラマが、いまでは近隣の住宅地を視界から隠すために大部分が竹や楓などの後年の植樹で隠されてしまっている。だから、この庭園の最大の魅力である人の移動とともに移り変わる庭園の景色は、鑑賞者の想像力で補完しながら体験するしかない状態。ほとんどの観光客はわずかに残ったフレームから比叡山が見える、縁の右側の方に集まって鑑賞している状態でした。

今でも庭園の生け垣のすぐ先で大規模住宅地の造成が進んでいて、まあこうして日本人は貴重な文化遺産を切り売りしながら、自分達個人のささやかな夢を叶えることに邁進しているわけなんですねえ。個人の自由や利益を制限してでも公共の遺産を守ることが当たり前、と考えるヨーロッパの都市プランナーにとって、日本人が今でも「エコノミック・アニマル」に見えるのは仕方が無いことです。庭を維持する和尚さんの悲痛な解説を聞きながら、なんとかならんのかね、そろそろ考えなあかんやろ、と思うのでした。
| @京都 | 12:34 | comments(2) | - | pookmark |
春の祭礼@静原神社


5月3日に、近所の静原神社で春の祭礼がありました。数日前から、集落のあちこちの道端には、こんな感じのお浄めの塩と小枝が立てられます。



祭礼の中心となる静原神社は4世紀くらいまでその歴史を遡る古ーい神社で、本殿前の御神木の杉も直径が2mくらいあります。ずーっと昔からここに佇んでこの村の歴史を見守ってきたのですね。



本殿前に立てかけてあった鬼の面。



流れ造りの本殿の屋根。



本殿の正面。



本殿前の拝殿に並べられた二基の神輿。



倉から1年ぶりに出した神輿に、桧の担ぎ棒を結び付ける。結び目はもちろん男結び。



静原神社の祭礼では、晴れ着を着た女の子が神様へのお供えを入れた大きな平膳を頭に乗せて、集落の西はずれにある天皇社まで神事道を巡行する、神饌(みゆき)持ちという行事がある。先日の烏帽子儀が男の成人の儀式なら、こちらは成人前の「清らかな」女の子による、神様への儀式。



巡礼の途中の、小さな神社へのお参り。



午後になると、神社には神輿を担ぐ男たちが集まってくる。



神饌(みゆき)持ちは午前と午後の二回、天皇社までの巡礼をしますが、神輿は二回目の神饌(みゆき)持ち巡礼の後に続いて、道中を賑やかに練り歩きます。引っ越してきたばかりの我が家ですがさっそくこの祭礼に参加させていただき、長女が神饌持ち、僕も神輿を担ぐはめになり、ついでに長男と次男も子供用の小さな神輿を曵いて歩きました。



神饌持ちと神輿を担ぐ男のための、集落のお年寄りが編んでくださった独特の「わらじ」。藍で染めた紐のおかげで、激しく動いても脱げない優れもの。
| @京都 | 23:54 | comments(0) | - | pookmark |
最初の一週間@京都
スペインから帰国して一週間。1日目と2日目は1年ぶりの日本の風景の全てが新鮮で奇異に感じられて面白かった。これはなかなか経験できる感覚ではない。たけど、長年生活した日本の環境に馴染むのは早い。一週間経った今では、海外で1年も生活していたことが、はるか昔の出来事のようだ。

4/1 朝7時に関空着。てんこ盛りの荷物を空港の宅配サービスで自宅に送る。空港から京都までの車窓の風景を見ると、日本の現代都市の風景は、とにかく安けりゃ良い、やりたい放題にやるぜ,という建物の群れで成立しているように見える。誰も公共空間への配慮なんか考えていないし、そもそも「公共空間」という意識自体が人々の間に存在するかどうかも怪しい。個々の建築は建築基準法でがんがんに縛られているのに、実際に出来上がった風景は個人の事情や欲望が赤裸裸に現れている、この落差は何なんだろう。昼頃に京都静原着。荷物の受け取りと、電話の開通と、とにかく生活を再開するための荷物の整理。日本での初料理はうどん。うまい。日本の食べ物は本当においしい。

4/2 朝食は念願の納豆ごはん。うまい。引き続き、荷物の整理。昨年の引っ越しの荷物がそのまま段ボール箱に入っているので、それらをひも解いて足りないものを買い出しにいく。ホームセンターの中にいると絶え間ない放送と有線の歌謡曲とで頭がおかしくなりそうだ。日本の歌手の歌い方は、久しぶりに聞くと相当ファニーで、何度も吹き出しそうになった。そして壁面を埋め尽くす張り紙。どこを見ても情報の押し売り状態で空白が無く、目眩がする。生活必需品であるケータイを夫婦で契約。夜、左官の久住氏がひょっこり現れ、しばらく近況を話す。

4/3 朝食はトーストとスクランブルエッグ。日本の卵はスペインのに比べて味が薄いような気がする(肉も)。日本の区役所で住民登録と健康保険の申し込み。区役所の窓口は始業時間が30分早くなり、昼休みも交替で応対をしていて、さらなるサービスアップに驚く。ホンマに日本人はよく働くし、際限なくサービスを向上させる。あまり良いことだとは思わないが。その後,長男の入学式のための服などを購入。

4/4 ケーブルテレビとインターネット用のケーブルの工事。ようやくネットが繋がる。わずか4日だがネットが無いとずいぶんと不自由する。夜、神楽岡の職人仲間、柳沢氏と龍門で中華を食べ、そのまま3時頃まで飲みながら話す。

4/5 子供の靴が皆ぼろぼろの状態で無惨なことになっているので、寺町通へ買い物に出る。みやげ物屋と、若者向けの衣料品店と、ゲーセンと、お寺と神社が一緒くたに街を形成していて、日本人の自分がいうのも変だが、ものすごくエキゾチック。たこ焼きを買って、路上に置かれた長椅子に座って食べる。うまい。その後,家の前の畑に植えるハーブや野菜の苗を買う。京都市内は桜が満開。

4/6 山崎井口夫妻、岡田夫妻、満田夫妻、久住夫妻と京都御所にて花見をかねたピクニック。天気もよく、持ち寄った食べ物とお酒もおいしく、子供たちも機嫌良く遊び、楽しいイベント。夜は静原に古くから伝わる元服式の行事「烏帽子儀」を家の近所の集会所で見る。

4/7 静原小学校にて長男の入学式に出席。今年の新入生は7名。全校生徒が30数名の静原小学校としては今年の新入生は多い方らしい。うち3名はわざわざ隣の市原小学校区からバス通学で通う子供たちだ。なんでもこの生徒数に担当教員が2人つくので、家庭教師並みの手厚い教育が受けられる、と考えてのことらしい。なるほど。今日は終日雨降り。午後は市内へ出て、銀行の各種手続き。

4/8 雨上がり。静原の景色は山に霧がかかって、湿り気を帯びた景色が美しい。午後に1年ぶりにShelf-pod 君府亭を訪問。書棚に本が並び、家具も増えて、とても楽しい空間になっていた。お風呂のタデラクトもいい色に仕上がっているし、焼きムラのあるトルコ製のタイルも味がある。昨年は家具や本の無い状態で竣工写真を撮影したので、今度は家具のある状態での撮影をお願いしようと思っている。



| @京都 | 22:27 | comments(4) | - | pookmark |
帰国しました@京都
一年間のスペイン滞在を終えて、4月1日に無事日本へ帰って来ました。今後は、京都市の北部、鞍馬と大原の中間にある静原という山あいの集落に自宅と事務所をかまえて設計活動を再開です。この徹底的にローカルな場所を拠点にどんな仕事ができるのか、身が引き締まるとともにワクワクする気持ちでいっぱいです。



写真は、近所にある静原神社の狛犬。静原は日本の良さをしみじみと味わわせてくれる、とても素敵な集落です。いちおう京都市内にありながらも全く知られていないこの集落についても、日々の生活で目にしたことなど色々とご紹介していこうかと思っています。今後ともどうぞよろしくおねがいします。
| @京都 | 11:09 | comments(1) | - | pookmark |
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