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カタランボールト@南アフリカ


スペインのレンガ積み工法「カタランボールト」について色々と調べていたら、南アフリカでこんなプロジェクトが竣工したとのこと。中東からスペインへ、スペインから南北アメリカへと広がっていったカタランボールト工法が、ついに南アフリカに!。設計は南アフリカ人建築家のピーター・リッチ氏、プロジェクトの詳細を見るとコラボレーターにこの工法の研究をしているMITの方がいるので、おそらくその人が詳しい工法を伝授したのだと思われる。写真を見ていると現地の人にレンガを積ませて、現場で作業のコツを教えている様子も見られる。スペインでもこの工法を知る職人がほとんど居なくなっているというのに、現地の素人の人手に簡単な指導をするだけでこの特殊な工法の建築を完成することができたようだ。僕も個人的には同じようなことを考えているので、このプロジェクトに非常に勇気づけられた。

関連サイトはこちらとかこちらとか。
| @アフリカ | 12:19 | comments(2) | - | pookmark |
記念写真@モロッコ





カメラを盗まれたり、子供が日射病になったり、下痢になったり、ロバ車に轢かれそうになったり、と家族旅行としてはかなりハードなモロッコ滞在でしたが、なんとか無事にスペインに帰ってきました。この二週間は子供にとっては、相当強烈な体験だったはず。旅行がトラウマにならないか、少々心配だが。。。
| @アフリカ | 18:35 | comments(1) | - | pookmark |
タデラクトを塗ってみた@マラケシュ


タデラクト用の消石灰は、マラケシュ近郊でとれる石灰岩をナツメヤシの葉を燃料にした焼き釜で焼成して生石灰をつくり、それに水を振りかけて消化するという非常に原始的な工程でつくられる。消石灰は取り置きはせず、現場ごとに発注して搬入し、施工の前日くらいに水を加えておく。一週間前では硬化が始まってしまう、とのこと。消石灰の中に適度に不純物の粒子が混じっているため、骨材を加える必要はない。写真は施工当日に現場で赤と黄色の顔料を加えているところ。



タデラクトを塗り付ける壁は、レンガ積みの躯体の上にセメントモルタルを塗っていますが、タデラクトがしっかり接着するように、表面をかなり荒してある。乾燥した気候の上、気温が高く、またレンガが大量に水分を吸うので、30分ほどかけてホースで充分に下地に水を含ませる。



基本的な道具一式。鏝板は日本の半分くらいのサイズで、幅200ミリ、高さ300ミリくらいの縦長タイプ。その他、元首形の鏝、磨き石、仕上げ用プラスチック板。
磨き石は、マラケシュ近郊の河原で、黒みがかった硬い石で作業に適した形状と大きさのものを探してきて(基本的には壁に当てる「面」が自然な状態でできているもの)、それを代々受け継いで使っているとのこと。



塗り付け直前に、全体の3〜5%程度の量の白セメントを加え、撹拌する。これは、雨や日射の当たる外部仕上げや、洗面など水回りの仕上げにおいて、より耐久性を高めるために行うらしい。また、室内の床の仕上げには、大理石の粉を加えることもあるとのこと。



午前十時頃、塗り付け作業開始。今日の作業は2m×8mの横長の壁。日本のように左上端から塗る、ということは気にしない。写真の左側の職人さんのように、基本的には鏝板にのせたネタ(材料)を、鏝板でそのまま塗り付ける。鏝は端部など丁寧な塗り付けが必要な場合と、塗り付け後に偏ったネタを平にならすのに用いる。



その後塗り手は二手に分かれ、一人が一回目の塗り付けを進め、もう一人が一回目の塗り付けの不陸を整えながら、薄く二回目の塗り付けを行う。



二回目の塗り付け後を追っかけで(追いかけるように)、鏝板を木鏝代わりに使って表面の不陸を整える作業を行う。水が引いてしまった(水分が下地に吸収されてしまった)部分には、水刷毛で壁面に水分を振りかけながら、鏝板を当てる。表面に骨材の粒子が転げた跡が残っていてもかまわない。



一回目の木鏝作業のあと、ある程度水が引いてから、二回目の木鏝作業を行う。この際には写真のように右手に水刷毛を持って、表面に充分に水を振りかけながら、作業を行う。一回目の作業の目的が、表面の不陸を整えることにあるのに対し、二回目の作業は表面にノロ(骨材を含まない泥状の成分)を浮かせることが目的である。作業後の壁面は、浮いたノロが梨目状に模様を描いて表面を覆う。



ノロの水分が若干引いてから、金鏝を当てて表面を平滑に整える。日本の漆喰塗りの工程でいう「こなし」の状態。まだ表面に光沢はない。壁の一部が下地から浮いてしまったような場合は、その部分をこそげて固めのネタを塗り付けるが、色むらの心配はない。



表面の水が引いて、指で触っても指にノロが付かないくらいになったら、磨き石を丸く円を描くように(車のワックスがけのように)当てる。これは圧力をかけて磨くのではなく、表面を滑らすように動かすのだが、表面にもう一度ノロを薄く浮かせ、それを押さえていくような作業である。また同時に壁表面の骨材が転げた跡の傷などを押さえて消してしまう。磨き石の当たった壁のところどころに光沢が生じはじめる。ここで時刻は一時を過ぎ、水引の遅い部分の作業を残して職人さんは30分ほど昼食を食べる。




食事後、あらためて磨き石を当てる作業。繰り返し当てるわけではなく、くまなく一度は石を当てる、という感じである。磨き石の工程を経ると、薄く浮いたノロによって壁全体に雲のような自然な色ムラが生じる。



磨き石を当て終わってから、全体の光沢を整えるためにプラスチック板を当てる。当てのこしが無いように、壁を横から覗いて光沢を確認しながら、上下方向に丁寧に当てる。ただ、日本のように壁の上端から下端まで「鏝を通す」ことを意識する必要はない。



水引が遅い部分は、他の部分が仕上がったあとに仕上げていく。とくに壁の下の部分は、水分が垂れやすいため、仕上がりが遅くなる。新聞紙をあてて、セメント粉を張って、余分な水分を除いているところ。


これまでが、1日目の作業。



翌日になり先日の壁が乾燥したのを確認してから、オリーブ石鹸がけの作業を行う。この作業によって、タデラクト壁は汚れが付きにくくなり、また撥水性を高めることができる。1リットルの水に対し、卵二つ分くらいの量の黒いオリーブ石鹸を、手で石鹸の固まりがなくなるまで溶かす。



溶かした石鹸をスポンジに含ませ、壁面を優しく洗うように塗り付けていく。人の体を洗うのと同様、表面が少し泡立つくらいの感覚。



石鹸を塗り付けてすぐ、磨き石で円を描くように壁の表面を磨いていく。この工程でも石に圧力はかけずに、石鹸を壁の表面にすり込んでいくような感覚で作業する。壁の乾燥の過程で生じたクラックなど、気になる箇所は磨き石をしっかり当てて、目立たなくしておく。



最後に表面に残った石鹸を、よごれていない布で拭き取っていく。この作業でさらに表面の艶が一様になり、美しい光沢が得られるようになる。メンテナンス作業としては、同じようにオリーブ石鹸を塗って拭き取るか、もしくは靴磨き用のワックスを塗ることもあるとのこと。古くは鶏卵の卵白を塗ることもあった、と聞きましたが詳細は不明。

以上は、取り急ぎまとめたタデラクトの施工過程(2007.8.23~24)ですが、また思い出しながら加筆していこうと思っています。
| @アフリカ | 17:23 | comments(3) | - | pookmark |
タデラクトについて@マラケシュ
マラケシュの「タデラクトtadelakt」という左官仕上げについて、現地マラケシュよりレポートします。(ちなみに私の事務所の設計した「 Shelf-pod」の浴室の床と壁では、このタデラクトを使っています。また、六甲山に設置されたバードハウス「Tadelakt Flower」でも、仕上げにタデラクトを使っています。 )美しい艶があるのと、丈夫なことから、本場モロッコではとにかく、いろんな場所に使われています。まずは写真から。(詳しい施工方法はこちら


マラケシュ旧市街を取り囲む城壁の門の壁に使われているタデラクト。


リヤドと呼ばれる中庭式の住居の廊下に塗られたタデラクト。


住宅の床と壁に塗られたタデラクト。


タデラクトの洗面シンク。


タデラクトの浴槽。


タデラクトで天板を仕上げたカフェのテーブル。


タデラクトを塗って仕上げた素焼きの壷や灰皿。顔料を使って、いろんな色彩の仕上げが施される。

タデラクト施工法について詳しく解説する前に、タデラクトという左官仕上げについての一般的な解説をしておきます。それと、この左官仕上げに出会って、自分がどこに興味を感じているのか、ということも。

タデラクトは、モロッコのマラケシュを中心とする地域に伝統的に伝わる左官仕上げの工法で、消石灰を材料とする漆喰(しっくい)仕上げの一種ですが、石で磨くというユニークな工法に加えて光沢のある美しい質感、床や浴槽に使うことも可能な耐久性など、日本の従来の左官仕上げには見られない優れた性質があります。タデラクトとはモロッコの遊牧民ベルベル族の言葉「タ」(方法・仕事)と「デラクト」(磨く)に由来しています。

材料の消石灰は、日本の漆喰などに一般的に使われる二酸化炭素と結合して硬化する「気硬性石灰」ではなく、水を加えることで消石灰自体に含まれる不純物と結合して硬化する「水硬性石灰」です。つまり日本の石灰岩には不純物が少ないからこそ、水硬性がないのだといえます。水硬性石灰の研究は1755年にイギリス人土木技術者スミートンによってはじまり、その後のポルトランドセメントの発明につながりますが、それ以前から粘土分を含んだ石灰石からつくられた消石灰が水硬性の性質を持つことは知られていました(この天然の水硬性石灰はNHLと呼ばれます(Natural Hydraulic Lime))。また、イタリアのポンペイの遺跡のように消石灰に火山灰を加えて、それらに含まれるアルミナなどの不純物によって同様の効果を得ることも行われています(この硬化のプロセスをポゾラン反応といいます)。

水硬性石灰は日本ではあまり馴染みのない材料ですが、ポゾラン反応を利用した工法ということでいえば、日本では深草砂利や三河サバ土などを加えてつくる「タタキ工法」がそれに当たります。このように水硬性石灰は、ポルトランドセメントが発明される以前から多くの歴史的建造物に使われて来た強固な建築材料です。

マラケシュで生産されるタデラクト石灰の優れた点は、水硬性石灰の性質に加えて、石灰自体に含まれる不純物が適度な粒度分布を保っているために骨材を加える手間がなく、さらに仕上げ時に自然に美しい艶が生まれることです。これは他地域の石灰にはない性質で、マラケシュでとれた石灰石を焼成してえられたものだけが持つ性質だといいます。また水硬性石灰の本来の耐久性に加え、焼成時にナツメヤシの枝を燃料とすることで石灰に油分を含ませ、さらに仕上げ時にオリーブ油石鹸を塗布することで得られる優れた耐水性、撥水性があげられます。

私がマラケシュ漆喰、タデラクトに興味を持つ理由は、ひとつはその耐久性によって、今までは左官工事には不向きだと思われてきた建築の部位にも左官仕上げを使う可能性か広がることにあります。モロッコやフランスを中心とするヨーロッパの一部の人々の間では、このタデラクトという素材、技術の再評価によって、バスタブや洗面所などをはじめ、住宅のあらゆる場所にタデラクト仕上げが使われています。

そうした実際的な理由に加えて、もうひとつの大きな理由があります。それは、石を使って仕上げるという工法は、人間が道具として鉄器を使いはじめる前の、古い時代の技術の名残をとどめていると思うからです。エジプトのツタンカーメン王の墓の壁画も、当時鉄の道具がなかったことを考えると、その下地の漆喰(しっくい)壁は石で磨いて仕上げたはずです。




人間の創るものは使う道具によってそのデザインを規定されてしまいがちです。たとえば現代の左官道具は平らな壁を早く正確に仕上げるために進歩してきているので、曲面のとくに凹んだ壁面が相手となると、全く歯が立たなくなります。そして、曲面の壁を塗ることを避けるようになっていき、そうした技術の伝承も途絶えてしまいます。道具や技術が進歩するということは、同時に多くの可能性を失うことでもあるのです。

遥か昔の技術には、我々が現代にいたるまでに知らず知らずのうちに失ってきた、さまざまな可能性の「芽」を見ることができます。それはもちろん、我々の価値観を問い直すことにもつながっています(現代の左官職人の価値観でいえば、壁に凹凸があってはいけない、色むらがあってはいけない、など)。こうした技術を知ることを通じて、現代の文明がその進歩の過程でふるい落としてきた、未知の空間を創造するきっかけを見つけられたらと思っています。
| @アフリカ | 08:39 | comments(5) | - | pookmark |
石膏彫刻@マラケシュ
モロッコに伝わる石膏彫刻はアラビア語でナクシュ・ジップスと呼ばれている。ジップスは骨折した場所を固めるギプスのジップス。もとはアラビア語起原の言葉のひとつ。



イスラム学校ベン・ユーセフ・マドラサの中庭。ここはその石膏彫刻の最高水準の仕事を見ることができる場所の一つ。




白い壁面には彫刻が施されていて、これが全てナクシュ・ジップス。







スペインの左官装飾エスグラフィアドが削り取る壁面がせいぜい5ミリ程度なのに比べて、先日の「タハジャルト」やこの「ナクシュ・ジップス」は彫刻自体に15から20ミリ程度の厚みがある。その厚みのお陰で、彫刻がより立体的で、浮き彫りのような効果を生んでいる。また、セメントや石灰モルタルに比べて、石膏はさらに素材のきめが細かいので、とても繊細な表現も可能だ。また、石膏は硬化後も水で濡らすと多少柔らかくなるため、石灰モルタル同様、時間をかけて精巧な装飾を施すことができる。日本の建築に比べると、この過剰ともいえる装飾への情熱の源は何なのか、考えさせられる。



この作業も、道端で作業している職人さんに偶然見せてもらうことが出来た。ビリヤードのキューを操作するように、右手に持った彫刻刀を左に添えた手に沿わせて前後の操作して精度よく作業している。ここは工房で作業していたが、多くの場合は現場で塗り付けて作業するものらしく、そのため平面だけでなく立体的な彫刻も難なくこなすことができる。
| @アフリカ | 09:01 | comments(0) | - | pookmark |
左官彫刻@マラケシュ
スペインに伝わる左官技術エスグラフィアドの起原となる技術を求めてマラケシュへやってきましたが、ここで「タハジャルト」とよばれる左官彫刻の技術に出会いました。



これはマラケシュの旧市街メディナの警察署の入り口。黄色く着色した石灰モルタルに彫刻を施した入り口で、モロッコの遊牧民ベルベル族の言葉で「タハジャル」と呼ばれている左官彫刻。店舗の入り口や役所の入り口など、市内各所で見かけることができる。

タハジャルトとはタ(仕事・方法)とハジャルト(石)を組み合わせたベルベル族の言葉で、もとは大西洋岸地域でとれる砂岩系の石に彫刻を施したものを指していたらしい(今でもカサブランカなどで見ることができる)が、現代では石灰モルタルによる人造石に彫刻を施したものが主流で、それらを含めて「タハジャルト」と呼ばれるそうだ。





彫刻の彫りが深く、そしてスペインのエスグラフィアドにはなかった、柱などの立体的な建築要素にも彫刻が施されている。基本は幾何学的な文様で構成されているが、ヨーロッパのバロック彫刻を思わせる柔らかな曲線は「幾何学」という言葉の堅苦しさを感じさせない。




石灰モルタルはセメントモルタルに比べて硬化する速度が遅いので、完全に硬化する前に時間をかけて複雑な装飾を行うことができる。また、石灰モルタルに使われている砂は、三厘程度の細かい砂で、これもまた彫刻の精度と滑らかさを表現するのに適している。細かい粒度の砂が容易に手に入る環境と、硬化に時間がかかる石灰モルタルの材料の性質をうまく生かした技術であり、これは日本でももっと参考にされて良い技術だと思う。
| @アフリカ | 09:16 | comments(0) | - | pookmark |
屋台@ジャマ・エル・フナ広場


マラケシュの町の中心にあるジャマ・エル・フナ広場は、世界一活気のある広場といって良いくらい、朝から晩まで色々な人たちを吸い込んでは吐き出している巨大な空間なのですが、酷暑の昼間をやりすごして夕方からは、さらに凄まじい人出で賑わっている。その中心にはいろんな食べ物を出す屋台が陣取っていて、観光客から地元の人たちまでごった煮になって、肩をぶつけあいながら歩いています。我々家族のお気に入りは、14番の魚のフライを出す屋台。



煌煌と光る屋台の電球の上には、暗い夜の空と屋台から立ち上る煙。屋台の傍らには、遊牧民の民族音楽を演奏するバンドが何組か陣取っていて、タブラとタンバリンの交差する独特のリズムが夜空にこだましている。祖先から受け継いできた音楽の遺伝子を受け継ぐ彼等の顔は自信に満ちて誇らしげだ。彼等を取り囲み、手拍子を打ち、踊り、歌う若者たち。同じ文化を共有する者たちの一体感と、それを傍らで呆気にとられて眺めている自分。その中には悪だくみをする連中も紛れていたらしく、海外で初めて手持ちのカバンからカメラをスラれてしまった。
| @アフリカ | 08:33 | comments(0) | - | pookmark |
タイル職人@マラケシュ


メディナと呼ばれる旧市街を歩いていると、さっそくタイル職人がゼリージュと呼ばれる伝統的なカッティングタイルの仕事をしている現場に出くわした。こうした15世紀くらいから変わらない、古い技術が今でも日常の中にしっかりと残っているところがモロッコの良いところ。



バヒーア宮殿のゼリージュ。この複雑な形のタイル一枚一枚を、上の職人さんが持っているノミ一本だけでカットして造り出していくさまは超絶技巧と言ってもいい。



ベン・ユーセフ・マドラサというイスラム学校の壁に張られたゼリージュ。しばらくスケッチしてみたが、かなり複雑な幾何学的パターン。その上に見える彫刻は、アラビア語でナクシュ・ジプスと呼ばれる石膏の彫刻。
| @アフリカ | 08:26 | comments(6) | - | pookmark |
再訪@マラケシュ


昨年五月の初めての訪問から1年、再びアフリカ大陸の国モロッコのマラケシュを訪れています。人気のない住宅街の静寂と、広場やスークと呼ばれる商店街の喧噪が、対照的な街です。



ヨーロッパのバカンスシーズンを避けて来たつもりが、こちらもヨーロッパに出稼ぎにでているモロッコ人の帰省シーズン真っ盛り。旧市街のメディナと呼ばれる迷路のような街路網はあいかわらず、行き交うバイクやロバの荷車で活気に満ちあふれております。町の中心にある、ジャマ・エル・フナ広場もものすごい人出で、暑さと人の熱気でフラフラになりそうです。



昨年の取材でお世話になった通訳のラシットさんに連絡を取り、早速ホテルにて再会。これまた昨年お世話になったマラケシュしっくい「タデラクト」の親方に連絡を取ってもらい、二日後にはしっくい仕上げの現場で再会を果たすことができました。職人さんも皆、昨年の訪問時のことを覚えてくれていて、今回は炎天下の中、実際に鏝と石を持って2日間の「タデラクト」施工作業に加えてもらいました。

詳しくは後日書こうと思っていますが、かなり密度の濃くて貴重な、タデラクト現場レポートが書けそうですので乞うご期待。タデラクトについては昨年のレポートも参照ください。
| @アフリカ | 06:00 | comments(1) | - | pookmark |
イスラム学校@マラケシュ
見てきてからずいぶん時間がたってしまったけど、モロッコのタイル建築の紹介。雑誌の取材で行ってるから、その記事が出版されるまでは写真を出すのを遠慮してしまうのですが、遅ればせながら。



これはマラケシュのMedersa Ben Youssefという名前の建物。メデルサってのはイスラムの神学校のこと。ピンク色の部分が以前このブログでも紹介した、マラケシュの光る漆喰「タデラクト」



上の白い彫刻は、石膏をコーランの文字を模様にして立体的に削りだした彫刻。下に見えるのがゼリージュと呼ばれるモロッコのタイルで、一枚一枚を丁寧にカットした幾何学型のタイルを組み合わせたもの。タイル間の目地がほとんど無い状態でおさまるようにカットしてあって、この精密さはすごいです。






これは、マラケシュ市内の工房でタイルをカットしているところ。14世紀頃から全く変わらないやり方で、職人さん達が仕事しています。こういう伝統的な技術を持った職人さんが決して珍しい存在じゃなくて、フツーに街角の工房で仕事してて、超絶技巧を披露してくれたりするのがモロッコの奥ゆかしいところなのです。
| @アフリカ | 00:26 | - | - | pookmark |
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