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電柱と電線@日本中


あまりにもベタな話題で恥ずかしいのですが、やっぱりどう考えても日本中に張り巡らされた電柱と電線は、我々の生活する場所に必ず存在する要素として醜すぎるのではないか、と最近気になって仕方が無い。

特に京都市内では「景観法」とか「風致地区条例」とかで新築の建物の意匠にあれやこれや規制があって苦労させられるのに、その前面道路には例外なくこんな感じで秩序も美観もへったくれもなく電柱と電線が跋扈している。建物の完成後にその我がモノぶりを見るにつけ、徒労感にとらわれるのが常なのです。料理人で例えると、精魂込めてバッチリの味付けで仕上げた料理の上に、いきなりケチャップをかけられる気分というか。

建築が少しでも傾いていたら欠陥工事だと大騒ぎになるが、電柱は傾いていようがお構いなしらしい。建築は「美観」に沿うように前もってデザインの承認を得なくちゃいけないが、電線は場当たり的につなげてしまっても用さえ果たせばそれでいいらしい。おなじ公共空間にモノをつくる仕事なのに、この差は何だ?

日本の道路なんてあちこちでしょっちゅう各種配管工事のために掘り返されているのだから、道路埋設するなんてあっという間だと思うのだが、要するにまだ行政にやる気がないのだろう。「景観法」とか「風致地区条例」ができたのもここ数年の話だから、近い将来この野放し状態の電柱くんと電線くんともおさらば出来ることを願いたいものだ。もしくはこちらがその隣に建築を設計するのが恐れ多いほど、美しくデザインされた電柱と電線なんてものができるのなら、見てみたい。

こう書くとまずはお前がデザインしてみろよ、と言われそうだな。いや、ぼくは埋設派ですのでご勘弁を。


| @日本 | 15:29 | comments(1) | - | pookmark |
ほぼ竣工@瀬戸市の住宅
愛知県瀬戸市で建設していた住宅がほぼ竣工、あとは外溝工事を残すのみとなりました。


右の方に見える白っぽい切り妻屋根の家です。


三段に造成された敷地の一番上の部分に平屋の住宅を建てるために、手前の部分では切り妻のボリュームが空中に持ち上げられています。


敷地の一番高い部分から。外壁はクリーム色。近隣の住宅に一番多い色を選んでいます。


瀬戸の街並が一望できます。


玄関を入ると、正面に明るい廊下が見えます。


廊下が明るいのは、天井全体が天窓になっているからです。廊下を曲がるとすぐに大きな扉があります。


扉を開けるとさらに廊下が続いています。


天窓の内側はこんな感じです。この日は太陽の前を通り過ぎる雲のせいで光線が照ったり陰ったりして、それにあわせて天窓の明るさが変化して、建物が呼吸してるみたいでした。


廊下の先にこの家の居間があり、キッチン、ダイニングも同じ空間にあります。この部屋の窓からも瀬戸の家並みや周囲の山々が一望できます。


居間に差し込む光の色と廊下の光の色が違います。


廊下を居間とは反対側に行くと寝室などがあります。寝室から見ると、廊下の明るさが際立ちます。


夕方になると東の空の青い光を集める天窓と、西日の赤い光が入る居間の光の色の差が最大になって、廊下は不思議な状態になっていました。

年内引き渡しに向け、あと少しのがんばりです。





| @日本 | 15:34 | comments(0) | - | pookmark |
建築メディア@海外
 先日、事務所の手がけた仕事が海外の建築/デザインサイトであるdesinboomで紹介されたら、数日のうちに何十もの海外メディアからのコンタクトがあってびっくりした。今となってはどのメディアに返信したのかしていないのか、年末の忙しい時期であることもあって、混乱してしまっていちいち対応していたらきりがないなと思い始めているところだが、面白い傾向があることに気がついた。

以前、イギリスの建築誌であるarchitecture reviewに掲載された時もその反響に驚いたことがあったが、そのときのコンタクト先はほとんどがイタリアやフランス、イギリスなど主要西ヨーロッパ諸国の建築メディア、しかも雑誌メディアのみだった。今回のコンタクト先は、半数近くがウェブメディアである。また、そのウェブメディアは西ヨーロッパやアメリカなど、かつての建築メディアの中心である先進諸国のもの。

残り半分の雑誌メディアからのコンタクトはどうなっているかというと、いままで建築専門の雑誌メディアがあるかどうかも知らなかったような、新興の国々である。一番多いのが中国の4誌、その他インド、ロシア、エストニア、ウクライナ、ブルガリア、ギリシャ、などなど。

こんな些細な出来事にも、かつての先進諸国の紙媒体の衰退、新興諸国の建築需要の増加による紙媒体の興隆、そんな世界の建築をめぐるリアルな情勢が垣間みられて、とても興味深い。
| @日本 | 15:57 | comments(1) | - | pookmark |
地鎮祭@出町柳
 

日曜日は出町柳商店街ちかくの敷地で地鎮祭。足掛け二年半のプロジェクトがようやく着工に漕ぎ着けました。出町商店街、京都御所、加茂川が徒歩五分以内という抜群の立地、典型的な京都の「ウナギの寝床」状の敷地です。


八瀬の住宅は、工事も終盤あと一ヶ月あまり。内装工事と並行して瓦工事が進んでいます。
職人さんが綺麗な瓦のラインを出してくれていました。さすが数寄屋専門の工務店、内装の木工事も仕事が丁寧。


愛知県瀬戸市の住宅も内装工事が進行中。ここは高い天井が特徴的な廊下部分。


静原は薪ストーブが連日欠かせなくなってきました。幸い、京都の現場が続くので薪には不自由しなさそうなのがありがたい。事務所前の畑も大根とかカブとかすっかり冬野菜の季節となっていますが、唯一ミントだけは夏から変わらず元気に茂っている。これを生のまま紅茶に入れてミントティーにして飲むことをモロッコで覚えて以来、事務所の休憩時間にはミントティーばかりを飲んでいます。
| @日本 | 09:36 | comments(0) | - | pookmark |
上棟@瀬戸市
 愛知県瀬戸市の住宅が、無事に上棟しました。単純な切り妻屋根を持つボリュームが、敷地の一番高いところにあわせて、持ち上げられています。


| @日本 | 10:29 | comments(0) | - | pookmark |
着工@瀬戸市
 

愛知県瀬戸市での住宅の現場が着工しました。猛暑の中、建物の位置や高さを決定。
およそ住宅が建つとは思えない、高低差のある敷地です。


これは事務所の前で収穫したブドウ。今年はこんな感じの小さな房が、三つ。来年はもっとたわわに実ることを祈りつつ。
| @日本 | 09:57 | comments(0) | - | pookmark |
展覧会情報@hiromiyoshiiギャラリー
8月6日から東京のギャラリーにて開かれる展覧会「Architects from HYPER VILLAGE」に出展します。

当事務所の出展作は「アフリカの新興億万長者のためのレンガ造摩天楼」と「アフリカの難民のためのレンガ造住宅」、どちらもヨーロッパ、中東、アフリカ、中南米などに広く伝わるレンガ工法を用いた、しかし対照的な二つのプロジェクトです。

詳しい展覧会情報は、以下のとおり。
お近くにお発ち寄りの際はぜひ。

■展覧会名 「Architects from HYPER VILLAGE」 
■キュレーション TEAM ROUNDABOUT 
■概要 現代都市を都市、大都市に続く超都市(hyper village)として捉え、
そこから生まれた新しい世代の日本人建築家たちをフィーチャーします。

■出展 乾久美子 五十嵐淳 大西麻貴 垣内光司 木村松本
徳山知永dot architects 中村竜治 中山英之 能作文徳 長谷川豪 藤本壮介
藤村龍至 松岡聡田村裕希 満田衛資 森田一弥 吉村靖孝

■会期 8月7日-10月2日
■会場 hiromiyoshii(白川清澄)
■入場無料 日月祝休 夏期休廊 8月10日-14日 
| @日本 | 10:07 | comments(0) | - | pookmark |
障子@今西家書院
P1130131.jpg

昨年から進めてきたプロジェクトが今年の夏ごろから次々と着工しそうで、色々と忙しい。その合間にワールドカップも観戦しなくてはならないので、よけいと忙しい。でも、予算調整というシンドイ作業が峠を越したので、あとは現場と力を合わせてつくりあげるのみ、楽しみだ。

毎週水曜日の滋賀県大は、行き帰り一時間ずつの琵琶湖沿いのドライブと、授業の前の学生達とのバスケットと、学生達への設計演習エスキス指導と、授業後のアユ取りとか研究会とか建築談義に加わったりとか、目一杯刺激をもらっている。

僕の優しい?エスキス指導ぶりを見て布野修司教授は「森田はもっと恐いかと思った」とおっしゃっていたが、学生時代の自分はそんな鬼教官になるみたいなイメージがあったのかな。当時の京都大学では、学生に対して平気で「君には設計の才能がない」などと言ってのける教官がいたりして、そんな指導に対してずいぶんと反感を持った覚えがある(布野先生は決してそんなことはいわなかったが)。そんな言葉に傷ついて、少なくない人が設計への熱意を失ってしまっていた。

設計の上手下手は99%が技術的な問題であって(だから大学で教えられるのだ)、まだ建築を学び始めて2年足らずの学生に対して、上達のスピードに差はあったとしても、才能もくそもないだろう。そんなことは本人が建築家として数十年仕事をしてみた上で、自分で感じればいいことだ。学生の設計がまずいなら、まずは自分に設計という技術を教える能力が足りないんじゃないか、指導が下手なんじゃないか、と疑ってかかるのが建築教師たるものじゃないのか?と、今でも思う。

そんな反面教師があったお陰で、デキル学生にも拙い学生にも、自分なりのペースで建築設計の面白さを発見してもらえるよう、丁寧につきあってるつもりだ。技術を身につけてもらうためには「教官が恐い」より「設計が面白い」ほうが、絶対に伸びると思うから。また、「コンセプト」もコンテクストやプログラムの特徴を生かす「技術」として有効であるかという点でのみコメントするようにして、個人的な志向や価値観や思想に関わる部分には何も言わない。それは今後の人生の中で自分で培っていくものだから。

たとえ自分ではあまりうまい設計が出来ないと感じている生徒がいたとしても、卒業まで設計に興味を持って取り組んでさえいれば、少なくとも他人の設計の善し悪しを見抜く能力は着実に育まれる。そんな彼らが優れた発注者や施工者や建築主事になってくれれば、社会の建築のレベルは間違いなく向上するし、それがその地域の生活の豊かさにもつながる。それは優れた建築家を育てるのと同じくらい、大学という建築教育機関にとって大事な使命だと思うのだ。


 ところで、バスケットの方は長いブランクで動かなかった体も、徐々にキレを取り戻して来た。ところが先日調子に乗ってトリッキーなプレーをして着地したら足首がちょっとよじれて軽く捻挫。やばいやばい、頭のイメージだけは現役並みによみがえって来たが、いかんせん体の方は20年落ち、全盛時のイメージの50%くらいの動きでやらないと、大けがをしそうな気がする。


最後に、現在事務所では設計スタッフと夏期のオープンデスクを募集しています。我々の事務所で仕事をすることに興味を持ってくださる方は、事務所のウェブサイトで詳細を確認してみて下さい。

写真は先日奈良で閉館間際に訪問した、室町中期の書院造りの遺構、今西家書院にて。障子が美しい。
| @日本 | 21:10 | comments(2) | - | pookmark |
自然の恵み@琵琶湖
昨日の滋賀県大の設計演習の講義のあと、布野研の川井くんと一緒に近くの川に行き、投網に挑戦。最初は普通の流れの中に投げていて一匹捕れるか捕れないかだったが、流れが淀んだ淵のようなところに網を投げたら、10センチ前後の鮎がどっさり。楽しくてもう、笑いが止まらない。川井くんは10年近くも彦根に住んでいて、先週までここで鮎が捕れることを知らなかったらしい。琵琶湖から遡上する、自然の恵みだ。一晩明けて、丸ごとフライにして、今晩の夕食となりました。


| @日本 | 10:19 | comments(0) | - | pookmark |
大津磨き@奈良
久しぶりに奈良に行く。ついでに東大寺にも足を伸ばす。15年ぶりくらいの訪問だ。



南大門の差し肘木。豪快だ。


大仏殿の正面に立って気がつく、これは日本のタージマハルではないか。お墓じゃないけど。


奈良町の町家では久住氏が「おくどさん」、竈の仕上げ工事をやっていた。
赤の大津磨き。


現場に到着した時点で、下塗りの灰土がきれいに塗られていた。
そこから上塗りの赤いノロの塗り付けを開始。


焚き口の部分など、形の複雑な部分はコテを使わずに指で塗り付けている。


塗り付けて、厚さを均等にならして、コテで圧力をかけていく。


表面にだんだん光沢が出てくる。



仕上がった様子。きれいに全体に艶が出ている。

傍目にはすんなり仕上がったように見えても、彼らの施工手順や塗り付けている材料の配合に積年の研究と経験から得たノウハウが秘められているからだ、というのはやった者しかわからない世界。特にこうした立体モノの磨き仕事は難しいのだ。だからこそ、モロッコの道端で漆喰磨きをする職人と出会った時に、飛び上がるほど驚いたのだが。


最後は東大寺の近くで見かけた土塀。奈良には土の素朴な表情を生かした魅力的な土塀がたくさんある。先ほどの繊細な大津磨きの表情も、こうした素朴な表情も、どちらも土に人間が手を加えることで生まれている、というのが面白い。
| @日本 | 09:08 | comments(0) | - | pookmark |
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