エステサロン@文椿ビル
京都の烏丸三条から少し西に行ったところにある文椿ビルの一階に、当事務所がデザインした店舗がオープンしました。6ミリの鉄板でつくった壁にランダムな丸い穴を開け、それに囲まれた空間が入れ子状になっています。





壁の絵は京都在住のデザイナー林雅彦さんの作品です。



丸い穴の向こうの景色が、一部の壁に貼った鏡で反転してつながり、迷宮の中にいるような不思議な感覚です。お近くにお越しの際は、一度立ち寄ってみてください。7月からは同じ文椿ビルにて、もう一店舗の工事が始まる予定。
| @京都 | 11:50 | comments(0) | - |
レクチャー@滋賀県立大学
17日、滋賀県立大学の学生が主催する「DANWASISHITSU」という講演会にゲストとして呼んでいただき、「マイノリティ・インターナショナル」と題して自作の紹介を交えながらレクチャーをさせていただきました。恩師でもある同大学教授の布野修司氏、陶器浩一氏、山根周氏が最前列に陣取っておられる中で、論文の発表会にのぞむ学生のような気分。

その後の談話タイムでは布野先生に「マイノリティ・インターナショナル」というキーワードのネーミングが悪い、というダメだしを頂きましたが、むしろそのおかげで色々と学生さんからの質問があり、質疑応答を繰り返す中でじっくりと考えを伝えることができたように思う。

特に滋賀県のような、大都市からは距離があるけど地元にたくさんの建築的伝統がある場所に根ざして活動することは、「マイノリティ・インターナショナル」つまり少数派ながら国際的=普遍的な価値を持つ提案や実作を生むのにはもってこいの場所なのではないか、と思う。もちろん、その提案を世界に散らばる「マイノリティ」にいかに伝えるか、実現するか、というところも大事な知恵の絞りどころだ。



その晩はそのまま布野研博士過程の川井くんの家にお邪魔し、翌日は醒ケ井の宿場町と遠藤秀平さん設計の駅施設を見学。醒ケ井は、山の麓からこんこんと湧き出る清水が街道沿いを流れる、すてきな宿場町でした。
| @日本 | 21:01 | comments(2) | - |
左官ドーム解体@滋賀県立大学


二年前に建設した、災害時の仮設住宅モデル「左官シェルストラクチャー」の破壊試験を5月30日に行いました。二年間ほったらかしの状態でしたが、ネパール産のロクタ紙を貼った内部は案外今でも住めそうな状態でした。



6月6日は東京不動前にて雨模様の中、住宅の地鎮祭。いよいよ着工。



6月7日は愛知県津島市にて打ち合わせと敷地の前面道路の再確認。



翌8日は名古屋県庁に出向いて確認申請の下うち合わせ。写真は県庁近くにあった、植物に埋もれつつあるベンチ。葉っぱをかき分けつつ座らなくちゃいけないのがよい。



12日早朝、京都市内にて店舗内装の現場確認。一晩の間に鉄板の壁が立ち上がっていた。

残りの日は、静原にて作業。
数日前から、夜の静原川では、たくさんの蛍が舞っています。
| @日本 | 09:57 | comments(0) | - |
駅の看板@JR弥富駅

日本で一番低い駅、のある我が故郷弥富、にて。なんと海面より低いんです。実家には寄らず、そのまま乗り換えて打ち合わせへ。


| @日本 | 12:30 | comments(1) | - |
モロッコの漆喰「タデラクト」@「月刊さかん」6月号


今月の「月刊さかん」では、モロッコのオアシス都市マラケシュ伝統の漆喰「タデラクト」について執筆させていただいています。4月のエスグラフィアド(スペインの掻き落とし漆喰壁)、5月のカタルニア・ボールト(バルセロナのレンガ積み工法)に引き続き、今回も計6ページ、カラー写真をふんだんに使った見応えのあるページに仕上がっています。コアな左官情報に興味のある方はこちらでぜひ定期購読を。

今回はマラケシュの街のあちこちに使われているタデラクトの事例紹介と、郊外にある石灰の焼成窯をたずねて原料の石灰岩の焼成方法や、焼成後の生石灰に水をかけて消石灰に変化させる、消化の方法の紹介をしています。また次号では、「タデラクト」第二弾として、現地の職人さんと混じって作業してわかった、詳しい施工方法の紹介です。特に全国の左官職人の皆さん、ご期待下さい。
| @日本 | 19:56 | comments(0) | - |
漆喰のワークショップ@静原
5月24日の日曜日、同じ静原のカフェ・ミレット CAFE MILLETで漆喰塗りのワークショップをしました。



午前中は材料造りと下地の調整作業。まずは「漆喰(しっくい)」という材料の解説から。

漆喰の主原料は、小学校の運動場に白線を描くときにも使っていた「消石灰」です。漆喰は「漆を食べる」と書きますが、これは当て字であって漆とは何の関係もなく、「石灰(せっかい)」の読みがなまったものだという説があります。

水を含んだ消石灰(水酸化カルシウム)が二酸化炭素を吸収して石灰岩(炭酸カルシウム)になるのが漆喰の硬化のメカニズムで、石灰岩は高熱で焼くことで生石灰(酸化カルシウム)になり、それに水を加えることで再び消石灰になるという、自然界の物質のサイクルを利用した普遍的な技術が「しっくい」なのです。

日本の伝統的な漆喰では、消石灰に水を加えただけでは壁塗りの材料としては不都合が多いので、クラックを防止する繊維材料(通常は麻の繊維)と、保水性を高める樹脂質(ふのりや角又など海藻を煮たもの)を加えます。



今回のワークショプでは、日本の漆喰を少しアレンジして麻の繊維の代わりにワラを、壁の色に暖かみを与えるために黄色い色土を加えました。既存のモルタル壁には酢酸ビニル系の接着剤を薄めて塗り、下地が水分を吸いすぎないようにしました。



昼食は盛りだくさんのオーガニック料理。肉を一切使っていないにもかかわらず、野菜の味や香りが濃くて、おいしい!



午後からいよいよ、壁塗り作業を開始。みんな、夢中で漆喰と格闘している、いや戯れていると言った方がふさわしいかも。地元静原小学校の子供も何人か飛び入り参加して、大人に交じって漆喰を塗りました。



三時にはカフェミレットの樹里さんが自らコーヒー豆を煎って、コーヒーを入れてくださいました。こんな道具があるんですねえ。



セメント色の壁がみるみるうちに淡い黄色の漆喰の壁になっていきました。

今はプロの左官職人でも自分で材料を調合する人は稀で、既調合の製品に水を混ぜて塗るだけ、ということが多いのですが、今回のワークショップはきちんと材料の成り立ちから説明して、それらを調合することから始めてみました。

既調合の材料にも良いところはたくさんあるのですが、自分で調合することで「もの」の成り立ちを知ることはすごく大切なことだと思うんですね。僕はそれをよく香辛料を調合したカレーとレトルトのカレーなど料理に例えて話をするのですが、カフェミレットさんはまさに料理の世界で食材の「成り立ち」に立ち返る取り組みをされています。

今週から二ヶ月の間、アメリカのオクラホマから当事務所としては初めての海外からの研修生がやってくる。続いて10月にはスペインからも二人の研修生がやってくる予定。所員の西村君は昔使った受験用英単語本を引っ張り出して英会話に備えていましたが、さて、どうなることか。



| @静原 | 17:13 | comments(0) | - |
工事契約とか表彰式とか@東京と大阪
昨年から計画を進めてきたプロジェクトがようやく着工に向けて動きだしています。

16日は東京へ行き、多摩美の図書館を見て、その後品川区のY-houseの工事契約。
長い見積調整を経てようやく着工にこぎつけた。大都市の町家型住宅のスタンダードともいえるような、普遍性のある住宅にしたい。

17日は愛知津島市にてお施主さんとT-houseの見積結果を検討しての打ち合わせ。こちらも工事契約まであと少し。確認申請の提出に向けて、色々と作業を進める。

19日は京都烏丸三条に計画中の店舗内装の、工務店との打ち合わせ。店舗内装は久しぶりでスケジュールはやはりタイトだが、このスピート感は心地よい。

21日は大阪建築コンクールの表彰式にお施主さん、工務店さんと出席。関西をベースにしたたくさんの建築家の方とお会いすることができた。遠藤秀平さんも久しぶりにお会いしたが、遠藤さんの受賞作のクライアントさんとはバルセロナのカタルニア・ボールトの技術への興味を通じてつながりがあり、しかも受賞作の担当者がかつて専門学校での教え子という、不思議な縁があった。審査委員長の竹山聖さんには色々と勇気づけられるコメントを頂いた。



25日には静原のカフェ・ミレットにて、漆喰塗りのワークショップの予定。
| @日本 | 16:29 | comments(2) | - |
渡辺節賞@大阪建築コンクール


先日現地審査があった「大阪建築コンクール」で、当事務所が手がけた「Shelf-pod / 君府亭」が新人賞にあたる渡辺節賞をいただくことになりました。この建物の実現にあたっては、構造家の満田衛資さん、京都大学の上谷研究室の方々、プレカットの翠豊さん、施工を担当した池田市の中野工務店さん、お風呂のタデラクトや室内の漆喰を仕上げた久住左官さんをはじめ、色々な方の多大なご協力をいただき、あらためてお礼を申し上げたいと思います。

| Shelf-pod | 11:06 | comments(3) | - |
春の祭礼@静原神社
例年五月三日にある静原神社の祭礼は、静原の一年で一番盛大なお祭りで、この日のために各地から帰省してきた人たちで集落は賑やかです。



前日くらいから集落の辻には榊の小枝が立てられます。



神社の鳥居には縄が張られます。



祭り当日の午前10時、神様にお供え物をする「御幸持ち(みゆきもち)」の女の子が、神社の隣の集会所で身なりやお供え物を整え、静原神社に向かいます。



集落の中心の静原神社、下鴨神社と縁が深いらしく提灯には葵の紋が入っている。



本殿にて、最初のお参り。柏手を打って、正面、右、左と礼をします。



次に、京都市内から来ると集落の入り口にあたる「下の神社」へ向かいます。



こちらでも、神様へ供え物をして正面、右、左と三礼。



白装束の年寄り?を先頭に、御幸持ちの女の子は頭にお供え物を載せ、次の神社へ向かいます。



最後は静原川に注ぐ支流の脇にある、小さな若宮八幡宮でお参り。ここは子供を守護する神社とのこと。

午前中の御幸持ちは、こじんまりと行われるささやかな行事ですが、午後からは、大勢の人が見守る中、神輿の巡行がはじまる。



神社でお祓いをしてもらった後で、まずは、子供の曳く子供神輿と太鼓が先頭を歩く。



続いて大人の太鼓と本神輿が、静原神社と下の神社を往復する経路を練り歩く。京都に住むようになってから、神輿はずいぶん担いできたが、静原の白装束はとても珍しい。神輿の人数が少なくてほぼ担ぎっぱなしなので、最後の静原神社の登り坂はみんなヘバってしまってフラフラの状態で神社に帰り着いた。肩は担ぎ棒に打たれて真っ赤に腫れ上がっているが、心地よい痛み。



春の祭礼が終わる頃には静原のほとんど田んぼは田植えも終わり、これから秋にかけて稲がすくすくと育ち、実るのを見守ることになる。
| @静原 | 10:23 | comments(0) | - |
漆喰のワークショップ@CAFE MILLET
同じ静原の集落でオーガニックフードの料理教室やイベント、ワークショップを開催されているCAFE MILLET(カフェミレット)さんで、5月24日(日)にカフェミレットの田んぼに面した大きな壁を漆喰で仕上げよう!というワークショップを行うことになりました。

京都のお寺にあるような平滑できれいな漆喰壁に仕上げるには何年も修行が必要ですが、デコボコでもいいのでわいわいと壁塗りの楽しさを静原の自然の中で満喫してもらえたら、と思っております。子連れでも参加可能です。いちおう定員20人ということになっていますので、興味のある方はお早めにCAFE MILLETまでコンタクトしてみて下さい。
| @静原 | 14:47 | comments(0) | - |
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